森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

鯖のへしこ

へしことは、鯖に塩を振って糠漬けにした伝統料理です。
若狭地方が発祥の地で、越冬の保存食として重宝されました。

ネットで見かけて注文していたのが届きました。

ビニールに密封されています。
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開封するとさらにラップされています。
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ラップを開くと、外側も腹の中もたくさんの糠味噌で膨らんでいます。
いい香りです。
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糠を丁寧にこそぎ落とした状態。
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おそらく体積の半分は糠味噌だったろうと思われます。
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三枚おろし状態にします。
背びれや中骨が見えづらく、刃を入れる位置がつかみにくいです。
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身が締まって硬くなっているのですが、マーフィー岡田のステンレス包丁は心強い。
簡単に中骨が抜けました。
小五の時 『剃刀のマサ』 と異名をとった腕は健在です(笑)
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半身はそのままスライスしておつまみに。
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ワオ!
味はかなり濃厚でありながらフレッシュな旨みに溢れています。
ミルキーな感じの柔らかさがあります。
鮭とばを濃厚にフレッシュに、そして身を柔らかくした感じといえば分り易いでしょうか?
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残る半身と中骨は炙って食べることにします。
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皮を付けたままで、焼き目も付くので、より複雑な味になります。
フレッシュさはなくなってしまいますが、美味いです。旨みがさらに濃厚になります。
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やっぱりコレだ!
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ピザに乗せて焼いてみました。
多分アンチョビのビザのような印象になっていると思います。
舌が濃厚さに慣れていますので、別の機会にすればよかったかと・・・
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へしこ。
納得の旨さでした。


[2010-6-27]