デュフィが陶器に化けた件
左上:桜窯(波佐見焼)
右上;桜窯(波佐見焼)
左下:金剛窯
右下:窯元不明:美濃焼
汐留までラウル・デュフィを見に出かけた直後、上野公園で陶器市をやっているという情報が入る(全国大陶器市)
毎年、桜窯の黒崎昭敏さんから来る知らせのハガキが来てないなあ、今年は来ないのかも・・と訝しがりながらも汐留の前に上野へ。
会場は天候が悪いせいか、超が付かない混雑。良かった。一般の物産は少なく、陶器ばかり。探索意欲が高まります。
成果は上記の通り
桜窯さんの平たい皿は昨年スパゲティを盛ろうと思って買ったのを、人にあげてしまったのでリベンジ。
白は白でもこの微妙はベージュがかった色と風合いが好き。で、猪口もすでに持っています。
桜窯さんとの出会いは2013年1月の長崎空港ロビーでの展示販売。以来毎年欠かさず上野でお世話になっています。一期一会。
同じく桜窯さんのマグカップも同デザインの猪口を持っています。
ぼくは単色の焼き物が好きで、このようなちょっとサイケな感じは好まないのだけど何故か桜窯さんのものはスッと入って来る。職場で使用予定。
桜窯さんではお椀が前のイベント(八王子らしい)で売り切れてしまったとのこと、近くの金剛窯さんで手に取ったお椀は藁灰釉の素朴で美しい居ずまい。
「私が焼きました」と声をかけてきた金剛稔明さんに「一周してくる」と言い残して散策するも戻ってきて購入したもの。
やはり一期一会。
先週実家に買って行った魚沼コシヒカリが「キラキラ光っていておいしい」と言う母に、そのコシヒカリを食べるように買ったもの。この藁白の中心でコシヒカリの新米は一層輝いて見えることだろう。
いつ渡せるかわからんけど。
ちなみに金剛さんは値引きしてくれて「1800円でいいですっ!」「でも消費税100円はもらいます!」
??・・まいっか。とうもありがとうございました。
美濃はどんぶり。バルクで窯元不明。ラーメンとかうどんとか、レトルトカレーなどを職場で調理して食べるときのために購入。
よく見かける一部が透き通った湯呑と似ているが、丸いのはあくまで模様。
多用途のものはシンプルイズベスト、だと思う。現在のは信楽の唐草かなんかでちょっと使いにくい。
ちなみにこの店の見解では、米汁や糠で煮るというのは「そんな事しなくていい、今は!」ということでした。ただし萩焼は焼きが浅いので水分が残っており、ケアが必要。レンジも内部の水分が膨張するので良くないとの事。
で、デュフィには行かなかったという顛末・・・・
[2019-10-6]
FOSTEX HP-A4BL レビュー
以下のレビューは数年前に書いて放置していたものですが、はてなへの引っ越し記念と書き込み練習のためにアップいたします。
FOSTEX HP-A4BL
寝室でのヘッドホン観賞用に購入。
ノートPCの直出しでしかHD700を鳴らせないのはもったいないのでバランス接続を試してみる意味でもHP-A4BLを買ってみたわけです。
その前に使っていた「DR.DAC2 DX TE」は凄い解像度で元気な音だけど、クラシック音楽に潤いやコクが感じられず手放しました。
試聴ソフト
イブラギモヴァ イザイ無伴奏ソナタ第3番
ハイドシェック ベートーヴェンPソナタ32番
インバル都響 マーラー5番(DSD2.8)
FOSTEX-AudioPlayer利用
ヘッドホン
SENNHEISER HD700, HD650
まずアンバランス HD700, HD650, D5000
アンバンランスでのHD700はとても上品に、嫌な音が鳴らずしなやか。
クリアで適度な倍音が美しく、ピアノもヴァイオリンも音色そのものを楽しめる。
低音は柔らかく膨らむがきちんと制動できている印象。バスパワーではないからか、HP-A4でよく言われる馬力のなさは感じられない。
ホコリを被っていたDENON AH-D5000に変えてみると、このヘッドホンの細すぎる高音とダブついた低音がある程度改善され大型スピーカーのようなオーディオ的醍醐味が感じられるようになった。
比べるとHD700の低音の筋骨感が際立って、ある局面ではそれが欠点のようにも感じるが、表情の豊かさ堀りの深さでは遥かにHD700の方が上でありD5000に安物感すら感じてしまったのだが、捨てるには惜しい気持ちも湧いてきた。
HD650は短所を補ってくれると予想したのだがそうではなく、くぐもって魅力がないと感じる。30分ぐらい聴きこむとやや耳が慣れて音楽に入り込めるようになる。しかし中高音の美音が無いので物足りなくなってしまった。
HD700バランス
ヴァイオリンの雑音。胴の鳴り。ピアノのペダルを踏む音など雑音が増えても耳障りではなく、むしろ実在感や生命感が増して好ましいと感じる。
マーラーのラストはアンバランスでは音の渦に巻き込まれて細かく聴き取れない印象だったのが、同じかやや大きいくらいの音量では、たくさんの楽器が目に見える印象(アンバランスとバランスでは出力レベルが違うため音量を揃えて試聴したいのだが、聴こえる印象が違うので同音量に合わせる事ができない)
ハイドシェックのピアノがクリスタル。アンバランス時はアクリルだったことに気づく。
低音は出す時も止む時もタイムラグが無くなって躍動感と迫力が増している。
アンバランス時の美質はより大きくなり、さらに解像感と力感が加わった印象。
DENON PMA-50 との比較、スピーカーとの比較
対照実験としてDENONのPMA-50をfoobar2000のfoo_dsd_asioで同じソースを鳴らす。
どの音域もことさらに良くも悪くもなく欠点は感じない。「これが正しいんですよ」と教条的に鳴る。しばらく耳を慣らしても印象変わらず。
ピアノはもう、木にくくられた金属が鳴ってる印象。そりゃそうだ、正しい。そしてつまらん。ヴァイオリンは雑音も楽音も十分に、何も突出せずに聞こえる。マーラーのトランペットも遠めにキチンと解像し大太鼓は皮の張りと威圧する低音も聞こえている。輝かしくはないが。
HP-A4BLの美しすぎる音が嘘臭くも思えるが、それの何が悪い、とも思う。
そのPMA-50でZENSOR3を鳴らすと、意外にも「HP-A4BL + HD700」に近くガッチリ低音に乗った美しい中高音だ。TAOCの鋳鉄ベースの上にコーリアンボード3枚と同じくTAOCの鋳鉄インシュレーターを置いてかなりギンギンになっているからか。この音が好きだ。
公平のためにHP-A4BLもfoobarで鳴らしてみるが、印象を覆すものではなかった。
検証の結果、HP-A4BLバランスは嘘臭いほど美しく激しくカッコいい音だとわかった。
PMA-50でヘッドホンを楽しもうという気が全く失せた。まあZESOR3を鳴らす場合は気に入っている(ここぞという時はDENON PMA-S10IIILという古参プリメインがでかいスピーカーを鳴らしてくれているが)
生音との対比
最後に実演との比較であるが、私は都響定期会員を何年もしていて都響の音はかなり耳に残っているつもりなのだが、今回の比較試聴で実際のサントリーの10列目や東京芸術劇場の中2階前列(芸劇で1番音が鮮明なエリア)での音に近かったのは圧倒的にPMA-50+HD700である (-_-;) (-_-;) (-_-;)
イブラギモヴァのイザイも王子ホールの7列目はPMA-50。ただし所沢ミューズの3列目はHP-A4BL。
以上です
小泉和裕&都響のブルックナー2番
大いなる沈黙へ-グランド・シャルトルーズ修道院-
ギエムのボレロ
エトワール・ガラ2014
ドロテ・ジルベールはシャープで正確なダンスはバーを利用した振付のせいもあるでしょうけどこの日一番アスレチックな魅力にあふれていたでしょう。