森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

キリン復刻ラガー<明治><大正>

イメージ 1キリン復刻ラガー<明治><大正>
発売日:2009年11月25日 期間限定発売
アルコール度数:5%
原材料:<明治> 麦芽・ホップ、 <大正> 麦芽・ホップ・米


実はキリンのラガーにそれほど好感を持っていませんでした。
スーパードライがブームになる以前は、どこに行ってもこればっかりで、当たり前の味と思っていたせいかも知れません。

そしてスーパードライブームの頃はもう海外のビールに興味が向いていたのでキリンラガーを真剣に再評価しないままで来てしまいました。


大正・明治の順に飲んでみました。
大正はしっかりと苦味・甘み・コクが強くバランスしていて、ややコクが勝っている印象です。
明治は大正の後に飲むとクリアで、コクをあまり感じません。
少し待ってから明治・大正の順に飲んでみると、やはり間違いなく明治の方がクリアで大正の方がコクが有ります。

同時に両方飲んでしまうと明治が物足りなく感じてしまうけど、恐らく明治だけで味わえばかなりバランスが良く品格のあるビールだろうと思います。

今回この二種は当時の味を可能な限り再現したとのことです。
本当でしょうか?本当だとしたら、100年以上前に日本のビールは完成していて、進化も微々たるものということになってしまいますが。

もちろん現代の高級ビールは、キレとコクと泡のクリーミーさをハイレベルで兼ね備えていて素晴らしいのですが、この復刻二種は想定外の完成度でした。
期間限定とは勿体無いですね。

(ちなみに私は「スーパードライはムリ」な人です。一番好きなのはグロールシュピルスナー。)

[2010-1-16]