森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

赤ワイン Domaine A.MAZURD & FILS Cotes Du Rhone Carte Marron 1996

イメージ 1Domaine A.MAZURD & FILS Cotes Du Rhone Carte Marron 1996
ドメーヌ A.マズール エ フィス コート・デュ・ローヌ カルト・マロン 1996

格付け:APPELLATION COTES DU RHONE CONTROLEE
生産者:Domaine A.MAZURD & FILS
品種:グルナッシュ、カリニャン、サンソー
原産国:フランス
輸入業者:株式会社 ローヤル オブ ジャパン



コンビニで売っている《7》の紋章が付いた赤ワインでガターっと落胆したので、買ってから二月くらいたったこれを開けてみました。

《7》のワインについては、妙な甘みと苦味に挟まれた真ん中に何も無いという、本当に変わった味でした。私はカリフォルニアワインを信頼しているのですが、こういうのもあるんだなあ。

その《7》のワインが口じゅうにこびりついて、このワインの味と香りがわかりませんでした。それでも、香りをかいで口に含むとホッとしたものです。

で、もったいないので翌日である今日、本格的に飲みました。

色は紫にブラウン・オレンジ系が入ったもので、風格を感じます。あまり透き通っていません。
香りは落ち着いていて、どちらかというと控えめです。

口に含むと、13年という歳月を細ることなくしっかりと受け止めたワインであることがわかります。
もともとミディアムボディーのワインだったのでしょう。そこから痩せていくのでなく、ブーケを獲得していったのだと感じられます。

タンニンは弱くスパイシーさもありません。

平均的な若者がとてもシットリと柔らかく、きれいに歳をとったといった風情です。特別輝いてはいないけど信頼できる大人です。

このワインは2000円しないのですが、完全に《ワイン》としての資質を備えています。

[2009-12-12]