森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

赤ワイン Domaine de ferrand Chateauneuf du Pape 2007

イメージ 1Domaine de ferrand Chateauneuf du Pape 2007
ドメーヌ・ド・フェラン シャトーヌフ・デュ・パプ 2007

格付け:Appellation Chateauneuf-du-Pape Controlee
生産者:Domaine de ferrand
品種:グルナッシュ95%、シラー、ムールヴェードル、サンソー5%
原産国:フランス
輸入業者:株式会社 モトックス


奇跡とか、驚異とか。ワインショップの褒め言葉には正直言って食傷気味なんですが。かのパーカーさんの、この2007年に対するポイントは98+だそうです。

曰く
『フィリップ氏は最もモダンなシャトーヌフ・デュ・パプ生産者の一人である。
彼の偉大なる努力により2007年は、物凄く出来の良かった2006年をも凌いでいる。
カシスリキュールやコショウ、甘草、板海苔にも似たスパイスが織り重なって込み上げてくる!!
信じられないほど深い、凄まじい濃縮感と素晴らしく純粋なフルボディ!!
余韻も物凄く、50秒以上も続くんです!!
また20-25年以上のセラーリングでも素晴らしいだろう!!ブラヴォー!!』

あー大袈裟、大袈裟。しかし、パーカーさんが2007につけた最高ポイントだという事は事実として記録されているわけです。
試してみてもいいでしょう。


さて実際にテイスティング

グラスに注ぐ時からフワっと香りが立ち込めます。

色は濃くて不透明な深紫。

グラスから香りをかぐと、強くはないけど尽きずに香りが起きてきます。これが最初の一回だけだとガッカリなのですが、大丈夫です。いったん揺らすとまた香りが起きます。

そして一口含むと口中にグルナッシュらしい、フォーカスのある果実味が広がります。
プラム系のマッタリ感もベリー系の爽やかさも感じます。
感じようとした香りがいくらでも見つかるような複雑で豊かなワインです。
タンニンもしっかりとあります。もちろんすべてを覆ってしまうような大袈裟なものではなく、ローヌらしいバランスの中でのものです。

オーク樽を使用していないという事がよくわかる、直接的な香りの集まりを感じます。光のスペクトルのようですね。

人によっては甘過ぎと言ったり、また苦すぎと言ったりするかもしれません。
好みや食事やコンディションで変わってくるでしょう。
舌は部位で感じる味が違うので、このようなワインはどのようにも感じられる可能性があります。

宣伝文句通りすごいです、値段を考えれば。(4000円未満です)
足りないものはまろやかさ、風格。若いです。

これが10年20年と年季をまとったらどうなるのか、是非味わってみたい。
で、ケース買いしようとしたら、完売でした・・・

ビーフシチューには合いませんでした。このワインが強く、ビーフシチューを突き放してしまいます。
カマンベールには意外と合いました。
スパイシーなパスタや中華にも合いそうです。

[2009-12-13]