森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

築地探訪

築地探訪


灯台元暗し、とはよく言ったものでこれまで晴海通りを何十回往復したかわからないけど、ただ横を向けばよいだけなのに築地市場エリアへ踏み入ったことがありませんでした。

いったい何がどうなっているのか、良く分からないけどとにかく『働いている人に迷惑さえかけなければ』どこまで入り込んでもよい、という事だけ理解して行ってみます。

築地本願寺

ここの本堂にはなぜかパイプオルガンが設置されています。

また由緒あるお寺なので、時々黒塗りでいろいろな意味で怖そうな人が大量に出入りしている事があります。
今日は平穏でした。
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築地市場

築地市場は卸売業者・仲卸業者・一般業者の間の売買市場なわけですが、この市場の構内に食堂や小売店があって、これを我々一般人が『場内』と呼んでいるようです。

そして市場の外には様々な関連商品を扱う小売店や食堂が密集しています。これが『場外』です。

場外

ここは買い物客目当ての商店街に発展していますから、築地市場に関係ないものもたくさん売っています。しかしやはり中心は水産物です。

魚貝
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たらこ類の安売りが目立ちます。
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蟹がとても安い。
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練りものもそこで作って焼いています。
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わさびと松茸。ここら辺は高かろう良かろうか?
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実は築地市場では青果の取引もしています。激安です。町のスーパーとは比べられません。
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プロ用料理道具の店も何軒かあります。すごい!
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波除神社。埋め立て地である築地が波にあらわれてなかなか造成がはかどらないので建立したそうです。
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場内

いよいよ『場内』に入ります。
あらかじめ入ってもよいとの情報がなければとても入り込めない雰囲気ですね。
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カーブしている取引のエリア。まだ午前ですがもう全てが終了した後です。
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場内の商店街の様子。このような通りが何本かあります。
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行列は全て寿司屋か海鮮丼の店です。
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今日の目当ては
≪大和寿司≫
≪寿司大≫
の二件です。立て続けに入るわけではありません。場外散策を3時間程度挟む予定です。

≪大和寿司≫
イメージ 14久々に堪能しました。
寿司でした。
刺身載せご飯ではない、世界に誇る和食の寿司でした。
ありがとう。
許可を取って撮影しました。固まって見えるのはポーズです。
普通にしてもらえればよかったのに。

≪寿司大≫
イメージ 15こちらも、大和寿司同様に素晴らしい寿司でした。
酢飯に刺身を乗っけて寿司と称している店にはぜひ勉強してもらいたい。
こちらは「ポーズ取りましょうか?」と聴かれてしまいました。
普通にしてもらいました。(失敗してフラッシュを焚いてしまいました)

私の印象では大和寿司の方は煮切りの味が濃くシャリもやや甘く寿司をコッテリと仕上げている印象です。
寿司大はネタの繊細さを楽しめるよう酢飯も、煮切りの濃さや塩とスダチの加減も神経を使っているようです。
ごく大雑把に言うと、大和寿司の方は料亭や銀座の寿司屋、寿司大は港町の高級すし店といった感じでしょうか。
どちらの店もこちらで醤油を使う必要があるのは一品か二品でした。
求める味覚が違うので、別物として優劣付けずに楽しむことができたし、どちらの印象も薄くなっていません。

また、どちらの店も気さくで親切な職人さんでした。

「行列」「狭い」この二つの不平を言ってはいけません。歩いて10分で銀座があるのですから。
また、ネットでは「職人のにぎるペースが速すぎる」という苦情が見受けられました。
私が見たところ、店の傾向ではなく職人によります。


午後三時で静まり返った場内はこれから彼らの天下になるのでしょう。
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築地移転

築地移転は東京オリンピックがなくなったことや政権交代でやや暗礁に乗ったように見えます。
移転となると単なる市場の移転ではなく、場内場外含めた≪商業ゾーン築地≫全体の移転・再構成となってしまい、とてつもない大事業となるしょう。

見た感じは施設を近代化し、車輌出入りの道を整備し動線を合理化するなどの工夫をしたほうが良いのかもしれないと感じます。
働いている人の感想はまた違うのかもしれませんが。


帰りに

そういえば今の歌舞伎座もなくなってしまうので、できるだけたくさん行っておきたいですね。
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シャンテ前に広場が出来ていました。全く知りませんでしたが、日比谷パティオというのだそうです。
そこで『ガーデニングショー』と『大つけ麺博』を開催していました。
聞いたことのあるラーメン屋さんがたくさん出店していましたが、あの寿司の後でラーメンという気には到底なれず見物だけして通り過ぎました。