森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

サイゼリヤ - 最強の飲み屋・・かも

サイゼリヤ - 一人で行き場の無い夜

事故で電車の運行が止まってしまい、帰れなくなりました。しかたなく現地で夕食です。
駅近場の飲み屋は全て満席、行き場がなくなってしまいましたが幸いサイゼリヤで座席が確保できました。

サイゼリヤは何度も行っていますが、夕食に歩きで行くのは初めてです。
今まで夕食時は常に車で、ここでワインを飲める人ってどんな人なんだろう、といつも疑問に思っていました。
今日は、思いっきり時間をつぶさなければならないので、存分に好きなものを頼むことにしました。
そして、暇なのでじっくり評価します。

○白ワインのデキャンタ250ml

いろいろな銘柄もあったけど、実力を試すために銘柄指定なしのデキャンタ白を頼みました。
いかにもイタリアの安い白と言うカラカラ乾いた感じでなく、酸味と果実味の凝縮感のあるシャブリっぽい白でした。
250mlで\190。ボトルで\800から\1,500くらいの内容はあると思いました。つまり安い。
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○フレッシュチーズとトマトのサラダ(水牛のミルク100%のモツアレラ)

私が普通に思い描くモッツァレラよりも密度が高くミルキーで、軽やかではなくずっしりとした食感です。
ソースはオリーブオイルにバルサミコ酢と多分レモンとオレンジで調整しています。そしていろいろな色のパプリカのみじん切りで彩っています。
かなり品良くまとまっていて、好感が持てます。

○新鮮マイカのパプリカソース

イカは十分柔らかく、皮は全く無くとても食べやすいイカです。
ソースはフレッシュチーズとトマトのサラダと同じものです。この種の料理の一般的なソースより酸味が少なく、良く合っています。

ムール貝のガーリック焼き

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ガーリックバターと玉葱でよく火を通してあります。
あまり旨味は感じませんでした。
雌雄が交互に並べてあり配慮を感じます。


○赤ワインのデキャンタ500ml

イメージ 3冷えすぎていてどんな味かわかりません。しばらく置いてから飲みます。
色も味も濃くて酸味も香りも控えめ。味としての渋みがありますが歯にまとわり付くタンニンの渋みとは違うようです。
単独で飲んでもあまり美味くはないし、肉やソーセージと合わせてもあまり補い合う感じではありません。
しかしこの値段で(\370)で『悪くはない』というのは大した物です。

○チョリソー

あまり辛くありません。皮が薄く食べやすい分、旨味が逃げているかもしれません。
肉が細かく均質でスムーズな舌触りの上品なソーセージです。
添え物の皮付きポテトの方は野趣があってプレートとしてバランスが取れています。
イメージ 4

○ほうれん草のソテー

私の込みよりかなり火を通しすぎでした。
ほうれん草の旨味苦味はわずかに残っているけど、食感はありません。
量が多いです。

○辛味チキン

手羽中のオーブン焼きです。
皮が薄くてカリカリ。肉はフワッと柔らかく、上品な味わいです。
鶏のジューシーさは余り感じませんが口当たりが良く、骨にまとわり付かない心地良いチキンです。
ローコストで良く演出していると感心します。

○プロシュート(パルマ産熟成生ハム)

味がしっかりしていてあまり塩辛くない、良質なプロシュートです。
これは大したものだと思います。


まとめ

以上で \2,733 也

ワイン750ml入れて、途中で注文し過ぎた失敗したと感じながらで、この値段です。
この値段でこの料理なら十分納得できるし、むしろどうしてこんなに安いのか不思議でなりません。

味も見た目もいろいろ工夫して楽しめる配慮をしているのでチープな感じがせずなかなか頑張っていると感心します。

今日は一人だったけど、数人で行けば銘柄ワインを頼めるし、凄いワイン居酒屋になります。


[2009-10-23]


おわり