森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

ラーメン:麺屋 八頭龍(おろち)・・浦和

麺屋 八頭龍(おろち)・・浦和

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浦和ロイヤルパインズホテルのすぐそばに新規オープンしました。
店長が寿司・和食の料理人、社長がイタリアンのオーナーシェフとのこと。


八頭龍らーめん 鶏がら9+豚骨1 塩醤油

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麺をカツオと昆布のスープで茹でているそうです。
豚骨が僅かにこってり感を出しています。
背油のように見えるのは、牛脂と背油を脱脂したものだそうで、麩のような食感でしつこさはありません。
肉は中落ちスペアリブの煮込みです。

鶏がらのホッとするような優しさを主体に様々な味と香りが立体的な演出を加えていますが、決してバラバラではありません。良くまとめたと感心します。

麺は工夫のあとが良くわかりますが、まだ慣れません。小麦の香りが恋しいと思いました。

支那そば 鶏がら8+魚介2 塩醤油 (大盛)

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魚介をかなり感じます。魚介といっても攻撃的な魚粉臭さではなく、いりこ系の香りでさらさらした感覚です。

八頭龍そば 鶏がら1+魚介9 醤油

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物凄い量の魚介類を主体にとったスープ・・だそうです。
先日昼間に売り切れだったので人気が高いようです。
確かに物凄い魚介の香りですがやはり青魚系の香りでしつこさがありません。
なにしろ最近は豚骨ばかりで、魚介といっても鰹が勝ったバランスが多いので、こういうのは魚好きとしてはうれしい味と香りです。

どれも工夫してあって新しい味を提案しています。しかもとても良くまとまっています。

ラーメンはしょっぱいもの?

しかし一言

全部しょっぱい

塩梅を押さえてくれたら繰り返し行くのですが。実に惜しいです。

どうしてラーメンはこんなに塩を強くしてしまうのでしょう?
二週間ほど前に食べた『拉麺帝国』のドラゴンスープというのもしょっぱすぎて、かなり濃厚な豚骨の味も吹っ飛んでしまい、麺だけでさえ食べきれないほどでした。

自分の味覚がおかしいのかとも思いましたが、他の料理ではそんなことは感じません。

6年ほど前、静岡県の金谷に佐野実さんの大きな写真を掲げた店ができて、絶妙のスープだったのだけど、二月後に行ったらしょっ辛くなっていて、その二月後には店がなくなっていました。今でもあの最初のスープは人生最高だったと思っています。


[2009-9-13]