森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

赤ワイン CHATEAU LA VERRIERE 2004 OAK CUVEE

イメージ 1銘柄:銘柄:CHATEAU LA VERRIERE 2004 OAK CUVEE
シャトー・ラ・ヴェリエール 2004 オーク・キュベ

格付け:APPELLATION BORDEAUX SUPERIEUR CONTROLEE
生産者:CHATEAU LA VERRIERE
品種:メルロ 70%、カベルネ・ソーヴィニヨン 20%、カベルネ・フラン 10%
原産国:フランス
輸入業者:東京ヨーロッパ貿易有限会社

とても深く濁りのない色は、期待を引き付けるかのよう。

口に含んだ瞬間、「おおっこれだよこれ!」と叫んでしまいました。
まさに「Est! Est!! Est!!!」と言う感じ。ただ、あんな風に喉を癒すためじゃなくて、感覚を癒すため。

このワインは出だしは苦いんです。甘みは極小です。タンニンと樽香を葡萄の皮でくるんだような何の迷いもないボルドーの赤。

この時点でかなり満足。

そして、開けてから時間が経つほどに、タンニンが引っ込んでクリームやスモークチーズのような香りを柔らかくまとってきます。
ミケランジェロダビデがアングルの泉に変化する様な感じです。
でもアングルの泉であって、ルノワールの水浴みたいにフワフワではないんです。力感と均整があります。

カラメル的な甘みはありません。酸味も立っていないので透明感はありません。
溶けたバニラアイスのような不透明で柔らかい旨味と甘味です。それがタンニンと樽香をまとって力を得ています。

うまいっ!単純にウマイッ!

成城石井(あちこちのルミネに入居してる洋風スーパー)のNo.1ワインの樽熟成ヴァージョンだそうですが、完全に納得できます。

これが\2,000しないって?、深いなー。
石井の依頼で仕込んだ限定品らしいのが残念です。


[2009-5-26]