森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

赤ワイン Santa Duc HERITAGE

イメージ 1名柄:Santa Duc HERITAGE
サンタ・デュック エリタージュ

格付け:Vin de Table
生産者:ドメーヌ サンタ デュック
品種:グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェドル、シラー
原産国:フランス
輸入業者:株式会社 稲葉

ヴィンテージの記載がありませんが、コルクの刻印に"9.04"とあります。

開栓後すぐは、僅かに刺激臭がありましたが、口の中ではとてもまろやかでふくよかで、タンニンは程々。
安物ワインの果汁の香りと甘さで作りこんだ単調な旨さとは違うようです。

30分程すると、トゲが取れてさらにコクが増します。
プラム系に少しベリー系、ほんの少しチェリー系の香り。ミルクやカラメルの甘みではありません。

破格の旨味だと思います、Vin de Tableとしては。

パーカーさんがべた褒めしたとか、『神の雫』で紹介されたとか(私は読んだことがありませんが)凄い褒め文句ですが、コストパフォーマンスではそれだけのものはあると思います。

あまりべた褒めなので"Clos Des Menuts('94)"と比べてみましたが、やはり重量感が違いすぎるので同じ土俵では比べられないと感じました。
ただ、"Clos Des Menuts('03)"と比べると、この"Santa Duc HERITAGE"の素直さが際立ちました。

"Clos Des Menuts"はバニラとタンニンが両翼でバランスしているような強い個性なので、好き嫌いがあるかもしれません。
"Santa Duc HERITAGE"は安くて無個性な好バランスで高品質という、ある意味凄いワインです。

この記事を書きながら飲み比べなどをして、開けてからかれこれ一時間経ちましたがますます旨くなってきました。

買いだめしようかな?


[2009-5-11]