森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

静止軌道に投入されてしまいました

仕事で借りたレンタカー。SAで一休み。

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ふと気づくとナント!メーターが [36000] を示していました。

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キリの良い数値というだけでも珍しいけど・・ 思わず

静止軌道かぁ」 

とつぶやいてしまいました。


静止軌道 - 約36,000Km上空


攻殻機動隊 というアニメを見ていてちょっと疑問に思ったのだけど、光の速度 300,000Km/s静止衛星まで往復するのに0.24秒かかってしまうのです。

通信であれば、こちらからの信号が相手に届くのが 0.24秒後。
相手が0秒で返信したとして、それが帰ってくるのが 0.48秒後。

信号が様々な機器を通過する際の遅延を考慮すればさらにレイテンシは大きくなります。

この《攻殻機動隊》のように様々な機器や電脳化サイボーグのグリッドシステムみたいなものが静止衛星経由でリアルタイム通信するのは不可能ですね。

よほど低軌道の衛星システムを使わなければならないけど、そうすると地上から見た衛星の位置が常に変化するし高層ビル街では電波が遮られてしまうから、動態同士の双方向通信はかなりムリがありそうだなー。

衛星追尾システムを持った中継基地経由になるのでしょう。
SF的にはなんだか、つまらないですね。

さらに、悪天候では電波が拡散して届かなくなるし、天候に強い波長では情報量が激減してしまいますね。
うーん、《機動戦士ガンダム》みたいに地球という繭がうとましく感じる日が近づいて来てるのかも知れませんね。

その時私は高度なデータ通信を諦めて山里に住む方を選びますが。


[2011-8-7]