アカペラ - 響きあうフィーリング
「指揮をお願いします」
と言われてしまいました。
これから覚える曲の指揮をするということは、「仕上がるまでの指導をする」という意味ですから、勉強していかなくてはなりません。
《Ave verum corpus》は耳では散々よく知っている曲で、テノールは歌ったこともあるけど、指揮するとなるとまた別。
曲全体を分析的に知らなければ、ツボを抑えられません。
それで和声と音楽の構成を調べて行きます。
《アナリーゼ》 と言います。
音楽の緊張感や開放感、音色などは音と音のせめぎ合いから起きて来ます。
それを明らかにする 《アナリーゼ》
料理で言えば、完成した料理を元にレシピを調べ上げる。そんな感覚です。
しかし、思ったより時間が取れず中途半端に終わってしまいました。
和声進行、代理和音や転調の仕掛け判定、二度の役割判別など最低限のものだけです。
本番は・・・
顔ぶれは当日出たとこ勝負の臨時メンバー。
しかしメンバー全員が不協和音を美しく響かせられる実力の持ち主でした。
「歌をうたう」というより、歌い手みんなのフィーリングが音楽を介して響きあう、というアカペラの醍醐味を味わうことができました。
前回は伴奏があったのだけど、やはりアカペラの方が圧倒的に美しいな。
新曲として 《Ave verum corpus》 《夢みたものは》 の二曲。その他10曲ほど。
きっちりと仕上げたレパートリーを増やして行って、そのうちCDに焼こう、という事になりました。
[2010-7-18]