森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

玉堂美術館 御岳散策

玉堂美術館
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川合玉堂

御嶽に行けばいつも見ることのできる、玉堂。

1873年生まれで、円山派と狩野派の技法を極めながらも、現代的な素描や写生の感覚をもったたいへん親しみやすい作風の画家です。

現代的と行っても、岩絵の具の重ね塗りが生み出す玄妙な山肌や、濃淡のみで作り出した淡い陰影は日本画独自の技法と美感です。
その上でその自然愛を形式ではなく観察と描き込みで表現する様は感動的と言うほかありません。

この美術館の展示の中でも特に目を惹くのは玉堂14歳から18歳の時に使用したスケッチブックでしょう。
その観察力と描写力は驚嘆に値します。

庭は枯山水になっていますが、前回訪れたときは息子たちが目を話した隙にめちゃくちゃに荒らしてしまい、係員にしかられてしまいました。
今回は大人だけ・・・これですね。せせらぎ散策は・・・

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まるで枯山水のような多摩川の流れ。

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[2010-5-1]