インプラント手術の記録
経緯
インプラント手術を受けました。
前歯の上二つ。
長年ブリッジで負担をかけたため、片側の土台が崩壊してしまったためです。
インプラント全体の手順はこの通り
1.抜歯してから約3ヶ月は抜いた後の歯骨の安定を待ちます。
2.インプラントを埋込、さらに4ヶ月から半年は歯骨と融合し安定するのを待ちます。
3.ようやくインプラントの上に義歯を立てます。
インプラント手術とは上記2の事を指します。
付帯事項
ただ私の場合、痩せてしまった骨を造成させるための空間を確保するとかで、インプラントを挿入する以外に、歯茎を横広に大きく切開して何か細工を施すという事です。
そのため《静脈内鎮静法》という麻酔の一種で意識を混濁させて手術を行うとのこと。
血が顔に飛び散ったりすると恐怖心で心拍数が上がってしまい手術に良くない、と言うことで勧められました。
そのせいで8万円以上余分にかかってしまうのですが、医師の勧めを断るのも何か恐ろしい気もして了承しました。
手術へ
手術はそれ専用の建物があり、入り口から歯医者とは思えない豪華な作りになっています。
通路
上の位置から右を向くと
額絵のところで左右へ別れ、私の部屋は左。
ここでブリーフィングを受けてから手術室に向かいます。
手術室には持ち物は携行不可ですので撮影は出来ませんでした。
手術
手術室はやや物々しい雰囲気ですが、冷たくはありません。
手術台は平台ではなく、なにやら人間工学的なデザインの寝椅子のようなものです。
台に横になり頭を輪っかに固定すると、鼻に酸素吸入器を装着されます。
左腕に点滴を刺され(金属針が無く腕を曲げられる)、麻酔が入ってきているようです。
と、ここから先記憶がありません。
「本当に入ってきてるのだろうか?全く眠くならないけど。」
そう思ったのを最後に全く記憶がないのです。
突然意識を失うということはないと思うので、記憶を失ったのでしょう。
「口を大きく開けてください」などの指示に従うことができると聞いていたので、そうしていたのかも知れません。
(後日聞いたところ 「ぐっすり寝ていた」 そうです・・・)
痛みで意識が回復すると、麻酔医と執刀医が「血が止まらない。どうする?」というようなやり取りをしていて「うわー面倒なことにならないといいなあ」と思ったのが最初です。
自分に何が起こったのか全く記憶にありません。
ちょっと、つまらないですね。みやげ話ができないではありませんか。
しばらく出血箇所を調べたりして、ガーゼで出血部分を押さえ、「様子見で行くか」という事になったようで、口に目一杯のガーゼを突っ込まれました。
痛みが激しいので局所麻酔をもう一丁。
休憩
難なく立ち上がることができました。「シャッキリしてますね」
歩いている最中に口のガーゼから床に血が滴り落ちます。
「ああ、ふいまへん、落ちまひた」「いいです、いいです。」
そんな感じで仮眠室へ。
そこで多分2時間ほど休憩して、お帰りとなります。
意識はしっかりしているので、非常に退屈に感じます。
お迎えが来て、身体を起こして深く呼吸をしたら咳が出て、血しぶきをぶちまけてしまいました。
お帰り
処置室へ移動して助手の女性から、洗浄・消毒、仮歯の装着、薬の説明などを受けますが、またしても「先生、出血が止まりませんけどどうしましょう」
「ああもう、問題ありっていやだなー」
厄介なことがスパッと終わらないと本当にイヤです。
結局ガーゼを余分にもらって、「血は飲んでも大丈夫。何とかしのいでくれ」というニュアンスの説明を受け病院を後にしました。
実際に大した事はないのかも知れませんが・・・
何かの時のため、携帯電話の連絡先番号をもらいました。良心的です。
ここはなんでしょう?
実はトイレです。六畳間ほどあります。
ゆったりしていますが、貧乏性には少し落ち着きません。
この右が
不必要に豪華な気もします。
[2010-5-15]