AKG K271 Studio
この機種はディスコンティニューですが記録の意味も含めてこの機会に紹介しておきましょう。
低音は柔らかく、高音は細く。
極端に表現するとピアノの低音の『ガイーン』が『グォーン』に、高音の『カキーン』が『チーン』に聞こえます(くどいようですが極端に言うと、です)。
極端に表現するとピアノの低音の『ガイーン』が『グォーン』に、高音の『カキーン』が『チーン』に聞こえます(くどいようですが極端に言うと、です)。
よく『低音が無い』と言われるのですがむしろ量はあると思います。高音に遅れてボリュームが上がるので存在感が少ないのです。
高音は細いが薄くなく、グラデーションがあるとても美しい鳴り方をします。
すこしベールを被ったような感があるのですが、録音経路の曇りまで顕にしているかもしれません。
すこしベールを被ったような感があるのですが、録音経路の曇りまで顕にしているかもしれません。
弦楽器は繊細な表現が極めて明瞭に聞こえてきて、音色と表現に酔うことができます。
ポップスの女声はハスキーになり色気たっぷりに聞こえます。クラシックの女声は細くうるさくなります。
余韻の滞空時間が非常に長く、オーケストラではホールトーンが非常に心地よく聞こえます。
ただやはり強固な低音が感じられないのでリズムが緩く、サウンドの厚みはあるけどゴリ押しのような迫力はありません。
何でも上品に変えてしまうようです。
その特性を知っていればとても愛着の湧く機種です。
[2009-12-23]