森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

フランス料理 パリの朝市(銀座)

フランス料理 パリの朝市(銀座)

METライブビューイングの後、実に久しぶりに訪れました。
ポール・ボキューズとASOもこの晩の候補だったのですが、劇場から近く懐かしさもあってここにしました。

パリの朝市は池袋東武にも店舗があって、そちらには時々行っていたのですが、銀座店は本当に久しぶりです。

松屋から昭和通に抜けた辺りという変わった立地。こじんまりとしたアットホームな感じのお店です。
バブル期をまたいで、その後たくさんのフレンチが閉店する中続いてきた貴重なお店です。

まず「オードブルの前に」といってアミューズが出されました。
小さなグラスにトマトのジュレとウニのムースで蓋がしてあり、中にはホタテが入っています。
爽やか系のトマトジュレと全くクドくないウニのムースが、柔らかい香りのホタテを包みます。
手間のかかった一品で香りも食感も期待を膨らませるものでした。

その後三種のオードブル
フォアグラのソテー
コンソメスープ
舌平目のプレート
鳩料理のプレート(相方は牛ほほ肉の赤ワイン煮)
食べ放題のデザート

どれもふくよかで上品で満足できるものでした。
鳩はくどいソースで臭みをごまかしたものではなく、素材をストレートに味わえるものです。かなり頑張ったのではないでしょうか。

全体に以前よりやや大衆的な味付けになったかな?とも思いましたが、こちらの味覚や嗜好も変わっているので確かではありません。

ワインはシャルドネのおまかせデキャンタとシャトー・ボーモンのハーフボトルです。
食事に対してちょっとワインが安かったかな?
でも特に白は値段の割には凝縮感のあるしっかりしたものでした。

お店の雰囲気はゆったりとムードに浸るというものではありませんが、インティメットでくつろげて、二名でお酒を入れて約30,000円は十分納得の時間を楽しめました。(海外オーケストラの来日コンサートより、安いでしょう?)

[2009-9-29]