帰ってきたスター・トレック 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
帰ってきたスター・トレック
感無量だ。
これだけを言っておきたい。
感無量だ。
前作の新生『スター・トレック』は、コアなファンにもそうでない人にも文句なしに楽しめる第一級のアクションSFだった。
そして何より今の時代に合った新しいスタートレック・クロニクルの幕開けという野心作に相応しい、考え抜かれた良作でもあったと思う。
その一方で僕は何だか取り残されてしまったような寂しさも感じたのだ。
しかし今作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を見終えて、いや見ながら、僕はスタートレックが僕の許に帰って来たのを感じる。
何もかもが以前とは違っているけど、とにかくこれはスタートレックであってそれ以外のものではないと、しっかりと感じることができる。
物心ついた頃から見てきたスタートレック。
様々な時代に様々なスタートレックを見てきた。
その想いと現在を生きる自分がこの映画に重なる。
感無量だ。
J・J・エイブラムスもそうして、さらにメイヤー以上にスター・トレックを消化し尽くしたことは絶対に間違いないとわかる作りになっている。
ネタばらしはしない。パンフレットも先に見てはいけない。観てほしい。
オールドファンに、この想いを共有してもらいたい。
[2013-8-23]