森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

三人吉三巴白浪

三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
2011年 浅草新春歌舞伎

お坊吉三=市川亀治郎
和尚吉三=片岡愛之助
お嬢吉三=中村七之助
十三郎=中村亀鶴
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一昨年の新春歌舞伎の録画をようやく見ました。

「吉三(きちさ)」という同じ名を持つ三人の盗賊(白浪)がひょんな事で出会い、義兄弟の盃を交わすが・・・

「問われて名乗るもおこがましいが」
「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」
など、黙阿弥の名台詞が目白押しの定番です。

黙阿弥の五七調のセリフが鼻につくという人もいるけど、私は好きですね。

演者が若手ばかりで新春ということもあってか大変華やかで若々しい舞台でした。
セリフは聞き取りやすく演出もスピーディーで明快なのでとても楽しめる舞台で、観客にも比較的若い人が多かったようで肩肘張らずに見ることのできる舞台だったのではないでしょうか。

欲を言えばもう少し重厚感も欲しいところでしょうか。


こんなに楽しい演劇がどうして一部の通のものになっているのでしょう?不思議でなりません。

もうすぐ新装歌舞伎座がオープン。
待ち遠しいですね。


[2013-3-11]