森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

グノー 『ロメオとジュリエット』 ネトレプコ

グノー 『ロメオとジュリエット』
演 出:ギイ・ヨーステンイメージ 1
指 揮:プラシド・ドミンゴ
管弦楽メトロポリタン歌劇場管弦楽団
合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団
出 演:
 ジュリエット=アンナ・ネトレプコ
 ロメオ=ロベルト・アラーニャ
 ローラン神父=ロバート・ロイド
 ステファノ=イザベル・レオナール
 メルキューシオ=ネイサン・ガン
 キャピュレット卿=チャールズ・テイラー
2007年12月15日 メトロポリタン歌劇場

ドミンゴの指揮にネトレプコとアラーニャのコンビとなれば、ミーハーには見逃せないプロダクションですね。
 
 
指揮者としてのドミンゴはどうなのだろう。
心配しましたが全く堂に入ったもので指揮姿は情熱的で堂々としていてちゃんとオーケストラを特に精神面ではきちんとコントロールできていたのではないでしょうか。
盛り上げるところも繊細なところもちゃんと緩急を心得て純音楽的にもそして歌の伴奏としてもしっかりとしたペースで鳴らしていました。
サウンド作りというところまでは行っていないのかな、と感じましたが。
 
イメージ 3アラーニャは特に素晴らしかったと思います。
困難なハイトーンが続きますが堂々と情熱的に、疲労感も見せずに歌いきりました。

終盤少しハスキーボイスになってしまうのはいつもどおりですが、歌唱は緩むことなくきっちりとしていました。
 
 
 
 
 
イメージ 2
ネトレプコはいつもどおりですね。
凄い。凄い以外に形容が思いつきません。
ただ、その凄さは圧倒的なエネルギー対してで、近頃は歌唱にしても演技にしてももう少し進歩を見たくなって来ました。

とにかくドタバタ歩くのをやめて欲しい、「しずしずと歩く」とかせめて「普通に歩く」という事ができないのでしょうか?
立ち居振る舞いも表情もとにかく落ち着きがなくオーバーアクションかつ滑稽で、やっていることが《ドン・パスクワーレ》のノリーナと何も変わりません。
 
メトに来て芸が荒れてるのではないかなあ。
 
 
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ステファノのイザベル・レオナールが素晴らしかったし、アラーニャ以外の男声陣も総じて素晴らしかったのですが、どこかが違和感の漂う舞台でした。
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
かなり話題になったらしい空中ベッドシーン。
 
こういうのが見たいんじゃなんだけどなあ。
 
 
 
 
 
 
[2012-7-30]