森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール

BERLINER PHILHARMONIKER DIGITAL CONCERTHALL

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ベルリン・フィルの映像配信ポータルです
サイトの説明によれば、ベルリン・フィルハーモニーで行なわれる年間約30回のライブ中継をリアルタイムで見ることができ、数日後にはすべての演奏会がアーカイブ・コーナーにアップされ、24時間いつでもオンディマンド再生できます。

先日ベルリン・フィルからアンケートが届き、回答すると48時間のアクセス権をもらうことができたので体験してみました。
その報告です。

映像と音声のフォーマットは次の中から選べます。
(映像:H.264  音声:AAC)
 480x270 0.8Mbps 192Kbps
 960x540 1.5Mbps 192Kbps
1280x720 2.5Mbps 320Kbps

HD映像があるので、PCの21インチモニター程度で再生する限りは非常にきれいです。

音質は最高AAC320Kbpsをどう考えるか、と言うより録りっぱなしに聴こえるライブ音源という方が遥かに比重が高いと思います。
マルチマイク収録を綿密なミキシングをした商業製品と違い、音が混濁しています。
そのため、全体にメリハリがなく交通整理の行き届いていない音楽に聞こえる傾向があるように感じられます。

サイモン・ラトルラトルの美質が聞こえにくいのは難点といえるでしょう。


アーカイブは1991年5月1日のプラハスメタナホールにおけるアバドとスチューダー、カニーノのモーツァルトから始まっています。

常任指揮者であるアバド、ラトルが中心ですがピノック、ジンマン、ティーレマン、メータ、小澤、ハイティンクアーノンクールバレンボイムブーレーズヤンソンスなどなど・・、揃いに揃っています。

もちろん、佐渡裕さんのベルリンデビューコンサートも全ての模様が配信されています。

私はアバドもラトルも大好きというわけではないのですが、それでも放ってはおけない内容です。

料金は
48時間 9.9ユーロ
30日 29ユーロ
1年 149ユーロ

ただ48時間チケットではライブ中継のない日程に当たる可能性があるので要注意です。
またライブは当然ベルリン時間に行われるのですから、夜8時開演は早朝4時からパソコンに張り付かないといけないことになります。
仕事や家庭を持つ人間としては夜8時よりむしろ有難いと言えるかもしれませんね(^^)。

チケットを購入してから最初の映像を見る時にチケットをアクティブ化し、そこから期間のカウントが始まります。
なので終末の行動予定を立ててからアクティブ化すると良いでしょう。


[2012-2-24]

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