ハヴィエル・ペリアネス ピアノ・リサイタル
ハヴィエル・ペリアネス ピアノ・リサイタル
デ・ネブラ:ソナタ Op.1-5
ファリャ:アンダルシア幻想曲
2009年6月15日 浜離宮朝日ホール
NHKの放送を録画視聴
1978年スペイン生まれの若手です。
まとわりつくようなリリシズムで、今どき珍しいタイプでしょうか。
静寂の間を取ることはあまりなく毅然とした部分も少し気だるさを帯びているので、やや叙情性過多に感じられて、もう少し若い時に聴きたかった演奏だという気になりました。
しかし、好きな人はドップリ入り込んで聴くことが出来るのではないでしょうか。
珍しいデ・ネブラを聴き始めて驚いたのですが、まるでスクリャービンのような響きです。
モーツァルトと6~7年ずれただけの時代を生きた人から出てくる音のように思えません。
ペリアネスの弾き方によるところが大きいようです。
その後の耳に馴染んだ曲たちも普段と違い、雪景色のなかで響いているようでした。
[2012-2-25]