バレエ《火の鳥》 サンクトペテルブルク白夜祭2008から
サンクトペテルブルク白夜祭2008
バレエ:マリインスキー劇場バレエ団
指 揮:ワレリー・ゲルギエフ
振付・台本:ミハイル・フォーキン
改訂版振付:イザベル・フォーキン
アンドリス・リエパ
踊り:
火の鳥=エカテリーナ・コンダウロワ
イワン王子=イリヤ・クズネツォフ
王女=マリアンナ・パブロワ
カスチェイ王=ウラディーミル・ポノマレフ
2008年6月 マリインスキー劇場
火を表す真っ赤なチュチュを着たエカテリーナ・コンダウロワの美しさが印象的です。
気高さや神秘性よりも、女性的でキュートな火の鳥です。
イワン王子に捕まる火の鳥。
王子が火の鳥のチュチュを掴むという、バレエとしては珍しい動作も魅せますが、やはりこの演目で王子は陰が薄いと言わざるを得ません。
カスチェイ王はとても気味が悪くて嫌味な感じの動きを、あまりバレエ的ではないけど巧みに表現していて、彼らはダンサーである事を超えて、動きによる演技者なのだと感じます。
魔法で拐かされている王女たちが楽しそうで、助ける必要性を感じられないほどです。
カーテンコールでも火の鳥の姿勢を忘れず、美しく舞い降りるようなお辞儀姿を見せます。