森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

中秋の名月 のあくるひ


・・・を帰宅した途端に忘れてしまい、次の日、9月13日の撮影となってしまいました。
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少しガスがあって、ベストなコンディションではありませんでしたが、それでも200mmレンズで何とかこの程度に撮れました。

肉眼ではすこぶる明るく、8x25の双眼鏡では眩しいと感じるほどでした。


ヨーロッパでは月は人の理性を狂わせると言います。

lunatic ルナティック - 精神のタガが外れてしまったことですね。

満月で変身する狼男然り。

日本人の感覚には月にそうした感覚を持ったとは余り聞きませんが、かぐや姫にはおばあさんが月を忌むという記述があるそうです。


多くのヨーロッパの言語では月は女性形ですが、ドイツ語では男性形です。

しかし、太陽は恵み。母のイメージ。
月は冷静にかつ力強く照らす男性というのは共通したイメージとも言います。



中国や日本では月を愛でます。
虫の鳴き声を愛でるのと同じ感性でしょうか。

太陽は明るすぎ、真の姿を直接見ることができませんが月はハッキリと見ることができます。

おそらく昔の澄んだ空気のもと、健康な良い目には肉眼でもこの写真程度にディテールが見えていたのではないでしょうか。

美しくも、無骨にも見え、猫の目のように形を変える月。

観る人の心理を反射する、太陽以上にキャラクターの立った存在と言えそうです。

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[2011-9-14]