森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

鼓童 ONE EARTH TOUR 2010

鼓童 ONE EARTH TOUR 2010


イメージ 1鼓童 ワン・アース・ツアー 2010
サンアゼリア 大ホール


鼓童佐渡を本拠地とした、和太鼓集団です。
鬼太鼓座》(おんでこざ)を前身としていますが、創設者が鬼太鼓座命名権を持って離脱してしまい、残されたメンバーが《鼓童》の名で活躍しています。

一方《鬼太鼓座》は静岡県で新しく創設されましたが、その創設者は2001年に亡くなっています。

鼓童のパフォーマンスは、大小様々な和太鼓を中心として篠笛、唄と踊り、ジャンガラと呼ばれる小さなシンバルなどを交えた変化に富んだものです。


リズムはプリミティブなものから、複雑で精巧なものまで多彩です。

また、単にリズムを刻むだけでなく様々な擬音効果で情景を描写します。

馬が駆ける様子は痛快です。
夜のしじまの中で木の割れる音がこだまする様子は、とても惹き込まれました。


そして最大の宮太鼓は直径1m15cm、台も含めて400kgだそうですが、これがやはり凄い。

太鼓の打音が太鼓自身で反響し輻輳して鳴り響きます。これを乱れ打ちにすると、頭から爪先までまるで太鼓の皮に繋がっているかのように激しく振動します。
鼓舞されるとはまさにこのことです。

太鼓の音を聴くのではなく、太鼓の響きを体感するというのが正しいでしょう。
家庭のオーディオがいかに無力か思い知らされます。

絶対に実演でしか体験できない興奮のパフォーマンスでした。
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[2010-5-28]