森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

鶏の水炊き 『寅長』(とらちょう)

寅長-とらちょう 鶏の水炊き

夜は新宿ということになって、時々行く九州系の郷土料理屋を考えていたのですがやっていない・・・
仕方なく他の店を探すことにしましたが、あまり歩きたくなかったので近場で『寅長』と言う店を選びました。
初めての店で、確実に楽しめるか不安だったのですが、馬刺しと水炊きにこだわったのでここにしました。

暖簾をくぐっての第一印象印象は、「狭い」
まあ、食事に十分なスペースはあるのですが、大人が落ち着いた食事をするという雰囲気ではないですね。

キャベツのざく切りにゴマ油がお通し。はやってますね。

まず馬刺しですが、赤身と霜降りが選べました。
私は、あまりすごい霜降りは、舌の上でとろけてなくなってしまう食感は好きですが、味と言う面では少し物足りなく感じます。
そこで店員さんにどの程度のサシか尋ねてみたのですが「凄くいい馬刺しです」という答えで、判断を断念。霜降りを頼みました。
はたして、とろける馬刺しではなく、しっかりした肉の食感も味もある、そして霜降りの甘みも感じられる、私には理想的なものでした。
満足・・

そして『水炊き』
見るからにコラーゲンたっぷりの鶏肉で期待が膨らみます。
イメージ 1
この具材がちゃんとスープに沈むのか、不思議だったのですが、煮えてくるとコラーゲンが溶け出してちゃんと沈んできました。
それに従ってスープも見るからに濃厚になってきて、とてもうまそうです。

野菜とスープで少し味わいながら、頃合を見計らってカシワを攻略。
全く想像通りの期待通り、すばらしくまろやかかつ濃厚な鶏を楽しめました。

そしてこのスープ、ただ飲んでしまうのはもったいないので、雑炊を注文。
このご飯がまたいい。
ふっくらと炊かれておらず、ご飯と言うより長時間浸した米のような粒状感で、芯はないけどそのままでは食べられない状態です。
これをスープに浸して炊き込みます。

出来上がってもドロドロに溶けず、雑炊と言うよりも言うなれば『コラーゲン茶づけ』といった食感でした。濃厚な旨味もここに極まれり。

久しぶりに満足の晩ゴハンでした。

(焼き鳥は普通でした。コリコリです。私はもう少し柔らかいほうが好きですね。)

[2009-5-2]