森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

歌劇 妖精の女王 (パーセル)

歌劇 妖精の女王
グラインドボーン音楽祭 2009

作 曲:ヘンリー・パーセル
台 本:ウィリアム・シェークスピア
指 揮:ウィリアム・クリスティ
合 唱:グラインドボーン合唱団
管弦楽:エイジ・オブ・エンライトンメント管弦楽団
演 出:ジョナサン・ケント
出 演:
オーベロン=ジョセフ・ミルソン
ティターニア=サリー・デクスター
パック=ジョサム・アナン
ハーミア=スザンナ・ワイズ
ライサンダー=オリヴァー・キーラン・ジョーンズ
ヘレナ=ヘレン・ブラッドバリー
ディミートリアス=オリヴァー・ル・シュアー
イージアス=テレンス・ハーディマン
ボトム=デズモンド・バリット

2009年7月17・19

NHK-BS2の放送を録画視聴


予備知識無く見始めたのですが、シェークスピアの《夏の夜の夢》です。

セミ・オペラとされています。
セリフは全て自然なセリフで節はありません。

初めのころはアリアも余り無く演劇のように感じられますが、所々に美しい歌とコーラスが入り、特に中盤からはオペラ的に盛り上がってきます。

音楽が美しいので、純粋なオペラのようにもっと聴きたいという欲求に駆られます。

イギリスの作品なのでイタリアオペラと違い余り感情表出や官能性がなく、あくまで明朗で上品な響きが続いていきます。

歌手陣はみな素晴らしく、品の良い旋律とハーモニーを堪能することが出来ました。

舞台の色使いがヴィヴィッドで、目も飽きません。

3時間20分、大変楽しい時が過ごせました。



[2010-11-21]