森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

紅葉狩り-3 湯西川温泉《本家伴久》

湯西川温泉《本家伴久》

平家の落人が発見したという湯西川温泉。その嫡流25代目という触れ込みです。
また、源泉が発見されたまさにその地であると言うことです。

事の真偽はともかく、とても快適で心癒される宿であることは間違いありません。

到着時にはかなり暗くなっていました。
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宿は川に面しています。
部屋からの眺めも薄闇ですが、しかし川のせせらぎと、木立や日本家屋のシルエットが休息を与えてくれます。
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部屋も廊下も、日本の匂い、おばあちゃんちの匂いです。
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食事はつり橋で川を渡って別館へ行きます。
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料理は囲炉裏を囲んで、野趣あふれる焼き物と手の込んだ和食をいただきます。
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お酒は竹酒・岩魚の骨酒を前もって頼んであります。
料理の食前酒として、柚子酒が出されました。
料理は胡桃・栗・舞茸・松茸・鹿肉・雉肉・湯波・鮎などで20品ほど出されました。
(ゆばは京都では湯葉ですが、日光では湯波と書きます)
さらに鹿と雉の刺身を別注しました。
どれも素材も調理も素晴らしいもので、和食の素晴らしさを実感できました。


十二単館という別館があり、通路もゆっくり歩きたくなるような美しさです。
そちらにも岩風呂があるということで行ってみます。
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たまたま部屋の真下が露天風呂なのですが、ライトアップされとても綺麗です。
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玄関から表へ出てみると、あちこちライトアップされています。
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本当は館内に飲み処があるのですがあいにく貸切ということで、部屋でお酌をします。

一人五合くらい飲んだと思いますが、目覚めは爽やかでした。

また部屋からの眺めが格別です。
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私は本当は朝風呂が苦手なのですが(一日が朝で終了した気分になります)入らずにはいられませんでした。
岩風呂からの眺めは青空を映す川面と紅葉が格別です。
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橋も綺麗に手入れしてあります。
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朝食処は夜とは別で、手を伸ばせばせせらぎを掬えそうなところです。
上に見えるのは、夕食処へ渡ったつり橋です。
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ビュッフェですが、おざなりな料理ではありません。大人が楽しめるしっかりした料理です。
私は朝食を食べない人なのですが、こういう場合は別です。
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来たときには気づかなかった玄関前ラウンジの美しさ。
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何度も訪れたい宿でした。


ちなみに以前《伴久ホテル》に泊まったことがあるのですが、関係が不明です。
伴久というのは《本家伴久》初代の《伴 久一郎》氏にちなんだ名称で地名などではないので無関係という事はないと思うのですが、姉妹館というわけではないようです。
料理の内容や演出などとても似ていますので、あまり円満でない分家なのか?などと考えてしまいます。
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伴久一郎さんの像

[2009-11-1]