森羅観照記

つれづれなるままに・・。当世ではそれを「チラシの裏にでも書いとけ」と呼ぶそう。

無名異焼の湯呑み - 佐渡ヶ島

無名異焼の湯呑み - 佐渡ヶ島

無名異焼(むみょういやき)は佐渡ヶ島で焼かれる陶器です。

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無名異とは酸化鉄を多く含んだ佐渡の赤土のことだそうです。

その為か、無名異焼は自然と赤く発色しています。

販売所でこれを選んでいるとき、店番の陶芸家の方から色々と教えていただきました。

「鉄分が多いため非常に固く、落としても割れないし、ぶつけても大丈夫・・」と、湯呑みを両手に持ち勢い良くぶつけ合って「ガイーン」という派手な音がしましたが、湯呑みはなんともありませんでした。

また、鉄分が多く非常に密度が高いため熱が伝わりやすく、お茶を入れるとすぐに持てないぐらい熱くなってしまいます。

これは湯呑みとしては・・・?


このように、釉薬ではなく土自体に窯変で色をつけるのは非常に大変なのだとか。

他にも色々な形や、絵付けをしたものなどがありましたが、無名異焼としてプリミティブで力強い造形で優美な焼き色をまとったこれを選びました。

10年以上荒っぽく使っていますが、欠けることはありませんでした。

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窯や陶芸家の名前がわかりません。
当時はそういう事に無頓着だったので。


[2010-12-25]